9.6(sat) キャップハウスでメラ・メラ・メラ



神戸のアートギャラリー施設のCAPへ撮影をしに行く。
この日は東野健一展「キャップハウスでメラ・メラ・メラ」というイベントが行われていた。
東野健一って誰やねん!それは上のインド人のようなたたずまいで微笑んでいるおっちゃんです。

まるでインドに永住していたかのようなそのたたずまい。
CAP内をウロウロしていて、目が合うと必ず話しかけてくる。
CAPに入った私たちと目が合うと、にこーっと微笑んで、
「今日は2時からインドの紙芝居するからよかったら見に来てなー」と声をかけられた。
インドの紙芝居ってどんなんやろ?とちょっと興味があったのだが、
2時まで少し時間があったのでその間、上に上がって施設内をウロウロすることにした。
そして2時になると、タイコの音が!
おっちゃんの声で「館内放送でーす!今から1階で紙芝居やるので、みなさん降りてきてくださーい!」
といいながらドンドンとタイコをたたいて歩き回っていた。アナログな館内放送である。

そして1階へ行くと、子供2名、大人6名ぐらいがイスに座っていた。
どうやら常連のお客さんもいるらしい。席が前しか空いていなかったので
一番前で紙芝居をみることにした。
紙芝居というと、1枚の絵をみせながら物語を話すという、一般的な紙芝居を思い浮かべるが、
インドの紙芝居というのは、巻物状になっていて
絵をスクロールさせながら、物語を話していく(写真の巻物がそう)。
風呂敷から6つの巻物をとりだし、おっちゃんが、今日はどれにしようかなーというと
子供たちが「おっちゃん!まだ見たことないやつがええ!!」とすかさず答える。
子供のパワーってすごい。

そして選ばれた紙芝居は、頭の上に桜の木が生えてきて困ってしまうという物語であった。
しかもただ、話をするだけじゃなく、見ているお客さんにいろいろ質問したり
お客さんもその話の登場人物にちょっとなってもらって、一緒に芝居をしたりという
アクティブな紙芝居であった。紙芝居というよりは紙一人芝居という感じか。
一番前に座っていた私たちは当然、おっちゃんの標的になり
とっくりでお酒をついでいるフリや、なんやらかんやらさせられた。

おっちゃんの話は面白かった。紙芝居の絵もきれいだった。
おっちゃんは紙芝居だけでなく、CAPを丸ごとつかって、自分の絵の展示をたくさんしていた。
おっちゃんが「屋上に金魚すくいがあるで。すくえたら持って帰ってええで!」というので
私たちは、「おお!」と意気込んで屋上へ行った。



金魚すくい

行ってみると、おっちゃんが書いた金魚の金魚すくいであった。
屋上からおりたら、おっちゃんがいた。
「おっちゃん、金魚とられへんかったわ!」と言うと
おっちゃんは笑っていた。

CAPは本当おもしろいところだ。
土日にはこのようないろんなイベントをしていておもしろい。
今日も、このおっちゃん普段は一体何をしているんやろう・・と謎に思いながらも
かっこいい生き方してるなーとおっちゃんに刺激をもらったのであった。
帰りにおっちゃんが売っていたインドのクロスを買って帰った。



本日撮影させてもらったerikoさん。
輪投げをして遊ぶ。



CAPは元移民資料館で、今も規模は縮小しているが資料館はある。
持っているのはサンパウロ新聞。



図書コーナー。いろんな本が読める。ビデオもあって左奥のテレビで閲覧できる。


その他、ビリヤード台あり、オープンアトリエ多数あり、いろいろ。
photo2の「
PHOTO TOUR」にもCAPで撮った写真を掲載していますので、よかったら見てみてください。
そして一度CAPを体験してみてください。きっとはまりますよ。







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