このサイトの「PHOTO1」に「FLOWERS」という写真シリーズがある。
これは親友であるみさりんと一緒に、「花カレンダーを作りたい」というアイデアから生まれて撮影した作品だ。
第一回目の撮影は2000年秋。撮影場所は中津の淀川と、中崎町だった。
アスファルトの上で撮りたいということで、当時中崎町に住んでいたみさりんと中崎町を探索すると
下町でいて懐かしい匂いのする路地や公園が、あまりにもいい感じで、「ここで撮ろう!」と盛り上がったのがきっかけだった。
中崎町にはいろんな思い入れがある。
私が写真を初めて最初に「バンドの写真を撮って!」と言ってくれたバンドのknitを初めて撮らせてもらったのも、
中崎町にある「GEN」というスタジオだったし、私が初めてモデルとして撮らせてもらったカップルの撮影も
当時そのカップルが中崎町に住んでいた偶然が重なり、中崎町の公園やサクラビルで撮影した。
花もバンドもモデルの撮影もはじまりは全部中崎町だったのである。
住んだことはないが、なぜか落ち着く場所。それがこの町だった。
いつかお店をするなら、中崎町がいいな。撮影をしながら、いつのまにかそんなことを考えていた。
中崎町にヘアサロン「木」・カフェ「カヌトン」ができたことで、さらにその思いは強くなった。
「木」は私の日記でも何度も登場しているように、一見和風なごみ系カフェ?と思われるような外観のヘアサロンで
木を使ったあたたかい内装(ほとんどが手作り)で、スタッフの人も友達みたいな感じでとてもあたたかい店。
近所の子供も「暇やねん!」といって遊びにきたり(ただの話し相手さがし)、お腹がすいたーと言ったら
近所でたこ焼きを買ってきてみんなで食べたり(もちろん仕事中)というそんなアットホームな店である。
「カヌトン」は今の場所に移転する前はすごい小さなスペースで席も2・3席ぐらしかないワンルームぐらいのスペース。
当時はそんな小規模のカフェはみたことがなかったので、びっくりした。
逆にその小さいスペースがアットホーム感をだしていて、よかったのかもしれない。
そんな「木」や「カヌトン」の出現により、中崎町=アットホームな場所というイメージが定着したように思う。
当初はこの2店舗ぐらいしかなかったのだが、現在ではカフェがめちゃめちゃ増え始め、特にここ最近の間に堀江なみに
急ピッチで店(主にカフェ)が増え始めた。おちおちしていたら、だんだん家賃が値上がりしていくかも!と
新しくできた店を見るたび焦りを感じる日々を過ごしていた。