11月30日(火)閉ジラレタモウヒトツノ世界

 
昨夜、またじんましんと腹痛にみまわれ、なかなか寝付けず。
起きると14時だった。
京都の五条通りにあるギャラリーANTENNAさんで、
JAM POTで作品を置かせてもらっているnouvelle vague.さんことヒロタさんの個展を見に行く。
前半は作家nouvelle vagueの作品展。後半は廣田良子さんの個展という内容だ。
今日訪れたのは後半の個展。
廣田さんの内面を映し出した展示ということで、どんなんかしら・・・と
相方と一緒に訪れた。

ギャラリーが入っている増田屋ビル。
ビルに到着して、思い出した。
2年前におもしろいビルがあるという記事を読んで訪れたビルだ。
このビルは本当おもしろい。
古くて雑多なビル。廊下にはネズミほいほいが何個も置いてある。
そして 入っているお店もちょっと変わっている。
5階にある本屋さんに今日行ってみたら
まるで誰かの屋根裏部屋に来たみたいな空間で、びっくりした。
段ボールの椅子に座って、お茶をだしてもらう。
かなり不思議空間。うーん、すごい。

そして、ギャラリーANTENNAさんもとてもいい空間。
その空間にとても廣田さんの展示があっていて、とてもよかった。
本人の廣田さんがちょこんとおられて
やっぱり展示している本人さんがそこに居る、というのはとても重要だなあと思った。

作家としての活動をしている人が
自分の内面をさらけだすというのは、とても抵抗があることだと思う。
みられたくないところまで見せてしまうというのは、
作品のイメージを壊してしまうのではないか、とか
自分の弱いところを見られて恥ずかしいとか
やはりいろいろ思ってしまうと思うのだが
それをあえて、さらけだしてしまえるところがすごいなあ・・と思った(もちろんいい意味で)。

モノ作りをしている時は、もちろん楽しいと思う時だけではない。
落ち込むこともあるし、苦しい時もあるし、泣いてしまう時だって、ある。
どんな状況に自分があっても、作家としての道を選んでいる以上、モノ作りはしていかなくてはならない。
そうやってつらい時も乗り越えて作ってきた
自分の思いを込めて 一生懸命作ってきた作品なんだ、
ということが知れると
何も知らないで見る作品より明らかに
手に実際取ったときに、作品に重みが感じられるというか、愛着がもてるというか
言葉で表すのは難しいけど。
前の展示で販売していた作品が今回の展示でも少し置いてあったので、カードケースを買って帰った。
大切に使おう。

廣田さんの作品はフェルト作品しか見たことがなかったので、
フェルト以外の表現をしていたところが、とても新鮮でよかった。
私もいつか、こういう個展をしてみたいなあと思った。
自分の表現したいことを表現した個展。
作品展、たとえば写真展とか一つの手段にとらわれず
もっとこう自分の気持ちや伝えたいことをいろんな手段を使って表現できたらいいなあと。
って難しいけど。

ビルの外にでると、外はもう暗くなっていた。
冬の夜の京都ってすごく寂しい気持ちになるので
私はあまり好きではないのだけど
でももうちょっと居たい気分だったので、
晩ご飯を食べてコーヒー飲んで帰りました。
今日はぐっすり眠れそうです。




11月23日(火)念願の1day cafe






パンをお店で置かせてもらっているパン作家のまちさんこと"faire"さん。
千葉に住んでおられる方だ。
まちさんとの出会いは最初はネットでの出会い。
私のサイトをみてくれていて、フランスのフォトカードセットを通販していた時に
ご購入していただいてから、何度かメールでのやりとりを。
まちさんがパンを作られていて、フリマで売ったりしているという話を聞き、
いつかお店をするときがあったら、まちさんのパンをお取り扱いできたらいいなあ・・とずっと思っていた。
そして、とうとうお店をすることになった時、声をかけたいけど
ちょっと遠方すぎるよなあ・・・と思っていたら
まちさんの方から置かせてほしいと連絡があった。
実際にご本人さんともお会いして、パンを食べさせてもらって、

そしてお取り扱いさせてもらうことになった。

お店をやろうと思っていた当初、ミニカフェも併設つもりでいた。
ほっこり座ってくつろいでもらえるスペースを作りたかったからだった。
カフェの準備はしていたものの、内装工事が始まったぐらいに、諸事情により
カフェができなくなってしまった。
仕方ない・・・。あきらめるしかなかった。

カフェをするんだったら、まちさんのパンも将来、カフェ席で食べれるようにしたいな・・と思っていたのだけど
パンは販売用のみでさせてもらうことにし、
毎週、水曜日に届くように千葉から宅急便で送ってもらっている。

そんな中、まちさんが11月に大阪に遊びに来られるかもしれないというメールをいただく。
まちさんはお店のオープンの時に、先着150名様にミニゴマパンをプレゼントするという企画を
手伝ってもらい、ミニゴマパンをつくってもらい、オープンの前日にお店にかけつけてくれて
オープンの日もミニゴマパンを渡すお手伝いをしてくれた。
その日以来の大阪訪問である。
せっかくだし、お店でまちさんと一緒に何かできないだろうか・・・。
考えたのが、まちさんのパンを食べれる1day cafeだった。

火曜日は通常はお店の定休日。
唯一火曜日が祝日の23日。この日だ!と思った。
この日に1day cafeをやろう!!
そして、まちさんと一緒に1day cafeをすることが決まった。

近くだったら、じゃあ打ち合わせをしよう!と晩ご飯でも食べながら
ゆっくり煮詰めていけばよいのだけど、そうはいかない。
メールでのやりとり。
決めることはいっぱいあって、最後の方は電話で話したりしたけど
でも、やっぱりお会いして打ち合わせができないので、なかなか段取りが難しい。

カフェ用にと、購入していたお皿、グラスのコップ。そしてヒロタさんのコースター。
カフェ用に使うコースターを作って欲しいと、ヒロタさんにお願いして作ってもらっていたコースターだ。
コースターにあわせて、柄がよく見えるように、お茶を入れるコップも透明の耐熱のコップにした。
ただ、お茶をだすだけじゃなく、セッティングもこだわりたいと思っていたので、
トレイは木材を買ってきて自分で作り、白くペイントして布やチロリアンテープをコラージュして作った。
トレイの柄が見えるようにと、お皿も透明に。

ゴミをだしたくないというまちさんの意向でお手ふきはまちさんが手縫いで作ってくれた。
あと、今日来てくれた日をありがとうという感謝の気持ちを込めて
ミニカードを作成。カードを持って帰ってもらって、おうちで飾ってもらえたらいいな・・と思いながら作った。
本当、まちさんとのコラボだ。
まちさんの手作り、私の手作り、そして一緒に考えたメニュー。

まちさんはカフェの前日の夜に到着。
お店の閉店後、二人で一生懸命準備する。
メニューを作ったり、ディスプレイしたり。
なんとかカタチになったのが午前3時半。
でも作業中はとても楽しかった。
そしてそのまま一緒に私の家へ。
翌日の早朝に、一緒にお店に出勤。
開店前に、実際に出すセットを作り上げた時、なんともいえない嬉しさだった。



ベーグルとくりあんぱんとスコーンから2種類選んでもらうパンセット。
クリームチーズ・ジャム・はちみつからパンにぬるものを選んでもらいます。
写真は最後に撮ったものなので、スコーン以外は売り切れてしまい、スコーンのみの写真。
スープもついています。




開店するちょっと前になんと、お客さんが2人お店の前で待ってくれていた!
カフェ席は3席だけのミニスペース。
開店直後、3人分の席はすぐ埋まった。
普段、お店に来てくれてまちさんのパンを買ってくれていた、まちさんのファンの方を中心に
いろんな方が、カフェスペースへ座ってくれた。

換気扇の音、お湯が沸騰する音。
そして隣にはまちさんがいて、作ってくれている。
なんとも夢のような1日であった。
未だ実感がわかない。

念願のカフェができたことも嬉しいけど
カフェ席に座ってゆっくりとしてくれているお客さんの姿を見て
何度も胸があつくなった。嬉しい。
ほっこり、ゆっくりしてもらえるお店を目指してきたので、
それが少しかなったようで、本当嬉しかった。

まちさん、ありがとう。
そして来てくれた方々、本当にありがとうございました。
このイベントは1回限りではなく、ずっと続けていきたいと思っています。
頻繁にはできないけど、またcafeをする時には是非ほっこりしに来てください。
お待ちしております。

 






11月20(土)暖かいメッセージ


セーヌ川より。小さく見えるエッフェル塔


2ヶ月ほど前から他人を中傷するような掲示板を荒らす書き込みがあった。
書き込みがあっては削除し続けてきたのだが
だんだん悪質になってきて、手に負えなくなってきたので
しばらく掲示板は閉鎖することに。
みなさんの暖かいメッセージにいつもとても励まされていたし
お店について、サイトについていろいろなメッセージをいただいていたので
私自身、とても残念な思いだった。

すると掲示板を閉鎖後、いつもお店に来てくれた後に毎回書き込みをしてくれていたお客さんから
メールが届いた。
その後、他の方からも掲示板が閉鎖になっていたのでメールしましたといってメールをいただいたり
今日は、また別の方からお手紙をいただいた。
いつもなら掲示板に書き込んでくれていたメッセージを
書き込みができないのでといって、メールやお手紙を直接いただいて
もう、本当嬉しかった。

みなさん、ありがとうございます。
何があってもがんばっていきます!



11月18日(木)嬉しいお便り


雲の上より


先日、奈良から雑誌を見て来られたという夫人がいらっしゃった。
とても上品な方で、着られているお洋服もとてもシャレていた。
お話を伺うと、洋服を作ったりしていて、今日着られているお洋服もご自分で作られたらしい。
作品展などの個展もされているとのことで、
作品展で飾れそうなものをと、いろいろとお店でお買いあげしてくださった。

最初のフランスの買い付けで買ってきたアンティークの蓋付き鍋。
3個セットで蚤の市で買ったのだけど、なぜか一つだけ余分に蓋だけついていた。
蓋には取っ手がついているのだけど、何にも使えないので店内に吊してディスプレイしていた。
夫人が、ディスプレイしてあった蓋を見ていたので
一つだけ余分に蓋が入っていたんです〜と説明したのだけど
とても気に入られていたようだったので
もともと使い道ないし、売ることもできないしと思っていたので
よかったらお譲りしますよ!と言って差し上げた。

それから何日かして郵便が届いた。
どなただろう・・と思って封を開けると
前にお店に来てくださった夫人からだった。
こないだ頂いた鍋の蓋、とても気に入っていますというメッセージとともに
夫人が作られたスカーフが中に入っていた。
よかったら使ってくださいというお手紙。
嬉しくて胸がいっぱいになった。

夫人にはクリスマスが訪れる頃、お手紙をしよう。






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